最近、救急車の出動が多い気がする理由

大和市に移住してから4年ですが、1つ感じることがあります。それは救急車のサイレンを聞く頻度の高さ。(消防車もですが)

うちの子供が救急車のサイレンが鳴ると伝えようとしてきますし、人口密度が神奈川県では川崎市に次いで高いので、当然と言えば当然ですが、それでも多いような気がしています。

大和市の救急出動件数はこの20年で2倍に

そこで大和市の消防年報(平成30年版)を見てみたところ、かなり増加しているようで、この20年で2倍になっています。

年間11711件、1日で30件くらいです。それでも駆けつけまでの時間は平均で7分台です。救急隊員や受け入れの病院の努力には本当に頭が下がります。

なんで増えたの?大和市だけではなさそう

なぜ増えたか。これが疑問ですか、別に大和市だけが急激に増えているわけではないようです。神奈川県では1万人に502人(平成29年版消防統計)、大和市は1万人に498人とほぼ変わりません。

また救急の理由も全国平均とほぼ変わらず、1位が急病で65.9%(全国平均64.2%/29年版)、一般負傷14.8%(同15.1%)、交通事故8.5%(同8.5%)です。

年齢別でも少年と乳幼児の比率が全国平均より少し高い程度で、構成比はほぼ変わりません。高齢者(60歳以上)が54.7%、成人が34.6%と続きます。

高齢者の急病による出動が増加

大和市だけではない、ということで一般的な情報を調べてみたところ、こちらのページが参考になりそうでした。

https://www.medwatch.jp/?p=19648

要約すると、
■65才以上の高齢者に対する救急出動が増加
(高齢者の単位人口当たりの救急出動も増加しているようです)
■傷病の程度は中等症(入院診療)が増加(軽症:外来診療、重症:長期入院、死亡、その他に対し)
■急病による救急出動比率が増加

これは想像ではありますが、交通手段の乏しい高齢者のみの世帯で、急な痛みや持病の悪化などで救急車を呼んだ、というような構図が見える気がします。

家族が遠方に住んでいたり、あるいは頻繁に訪れていても、一人で過ごしている時間が長いケースもあるでしょう。

三世代世帯は2000年から60%程度まで落ち込む一方、核家族や高齢者の単身者世帯は増加している、そんな社会的な要因が大きいのかもしれません。

本当に必要な人のために救急車を使ってもらうには?

すぐに救急車を呼ぶべき危険な症状

せっかくなので、情報も載せておきます。大和市パンフから。

http://www.city.yamato.lg.jp/web/content/000108560.pdf

大人

子ども

そのほか

休日や夜間という理由の出動や、判断がつかない場合もあるようです。そんなときには

救急が必要か判断ができないときは、、、

○やまと24時間健康相談(0120-244-810)
なんと大和市民限定で年中無休で無料で利用できます。夜間診療については患者の症状に応じた救急医療が定められていますが、ここの番号でも案内してくれます。

http://www.city.yamato.lg.jp/web/kenko/kenkosoudan.html

子どもの専用では、、

○かながわ小児救急ダイヤル
プッシュ回線・携帯電話からは「#8000」
ダイヤル回線・IP電話からは「045-722-8000」

最後に

だいぶブログの趣旨からそれて来てしまいました。この記事、読む人がいるのか。

先のような高齢者のケースで、仮に持病があり、掛かり付けの病院があるならば、駆けつけタクシーのようなサービスは有効かもしれません。マタニティサポートのサービスはすでにありますし。

ボタン一つで電話できる商品もありますし、7分よりも早くかけつけられる可能性もあります。

ただ、無料で応急処置もできる救急車よりもサービス水準が上かと言われると疑問符です。助成があり、月数回無料で利用できてようやくどうか、というところでしょうか。