==大きな騒音は減少 70dB以上は変わらず==米艦載機の岩国移駐で大和市の騒音は変わったか(2018年5月末)

2018年3月末で米艦載機の岩国移駐が完了しました。そこで当ブログでも神奈川県の設置している騒音計の情報を元に、騒音の現状を観察していきたいと考えています。

2019年3月末(1年後の比較)記事はこちら

https://kanagawa-kenoh.info/【厚木基地騒音】岩国移駐後%ef%bc%91年経ったのでデー/

はじめに

騒音の変化をみるため、神奈川県が公表している騒音計の情報から、2017年度以前と現時点での騒音の違いを見ていきます。

■騒音計の計測条件
神奈川県設置の騒音計は70dB以上5秒間継続した場合に計測されます。
資料では70dB~90dB以上の騒音に関してデータがありますが、いずれも生活においてうるさいと感じられる水準と考えられます。

70dB⇒セミ鳴き声(2m)・やかんの沸騰音(1m)
80dB⇒地下鉄の車内
90dB⇒カラオケ(店内中央)

■騒音計の場所(神奈川県設置の騒音計)

※騒音は、同じ市町村内であっても飛行経路からどの程度離れているかによって大きく変わります。あくまで設置場所における騒音の大きさ・回数であり、市町村別の騒音の大きさを表したものではありません。(当ブログ参考ページ:大和市の騒音について、参考にした3つの方法

2018年5月末現在の騒音状況⇒大きな騒音は改善も、70dB以上回数はほぼ変わらず

4月末時点では、90dB以上のより大きな騒音ほど減少が見られました。このことから艦載機の飛行が少なくなったものの、その他の騒音は未だ残っているのでは、という可能性がありました。また、騒音の8~9割が減り、劇的に改善しているというニュースも報道されていますが、実際のところどうなのでしょうか。

5月末時点でも、やはり4月末時点と同様の傾向でした。70dB以上の回数は昨年の月平均値とほぼ変わらず、90dB以上については6割近く減少しています。季節変動は加味していませんが、現時点では当ブログで集計している限りでは、「大きな騒音は改善がみられるが、70dB以上の騒音回数については現時点で変化は認められない」ではないかと考えます。

<5月末時点>
測定回数(70dB以上):約0.3割減少(2017年度平均比)
80dB以上の比率:約1割減少(2017年度平均比)
90dB以上の比率:約5.6割減少(2017年度平均比)

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70dB⇒セミ鳴き声(2m)・やかんの沸騰音(1m)
80dB⇒地下鉄の車内
90dB⇒カラオケ(店内中央)
———————-

<参考:4月末時点>
測定回数(70dB以上):約1割減少(2017年度平均比)
80dB以上の比率:約3割減少(2017年度平均比)
90dB以上の比率:約6割減少(2017年度平均比)

「タウンニュース:移駐完了で騒音大幅減」
https://www.townnews.co.jp/0401/2018/07/13/440087.html

今後も情報が更新されましたら、ブログ内で記事にしたいと考えています。

大幅減??大和市の騒音について、参考にした3つの方法